2019年末に「8歳の米国少年が年収約28億円を達成し、YouTuber年収ランキングで世界1位になった」とニュースが報じられました。
日本最高額のHIKAKINさんも直近年収で7億円以上と言われており、市場規模の大きさが窺えます。
様々なチャンネルがおおよその年収も公開しており、「YouTubeってどのくらい稼げるのかな…?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今日はYouTuberが行える様々なマネタイズの方法と、発信による収益効率を最大化させるためのいくつかの施策をご紹介します。
YouTubeでのマネタイズを実現したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
- YouTubeを使ったマネタイズはアドセンス収入だけでない
- 特に最近は広告以外でのマネタイズが熱い
- 広告以外で稼ぐには、ジャンル選定とチャンネルブランディングが重要
- 再生回数を伸ばしてマネタイズを加速するには、キーワード分析や競合調査が必須
- YT Rival Finderはそれらのリサーチが簡単にできるのでおすすめ
本日のポイント
YouTuberの収益の仕組み
そもそも、YouTuberはどのように収益を上げているかご存知でしょうか?
広告収益で生計を立てるというイメージがあるかもしれませんが、実はYouTuberには複数の収入源があります。
そのレバレッジこそが、人気YouTuberが高収入を実現できる理由でもあります。
それでは、まずYouTube内での複数の稼ぎ方からご説明します。
①広告収益
まずは、多くの人が知っているであろうアドセンス収益です。
動画の冒頭や最後、8分以上の中盤に挿入されている広告の視聴回数に応じて、YouTuberに収益が発生する仕組みです。
「1再生あたり単価×視聴回数」で大まかの収益が予測可能で、1再生あたりの単価は動画のジャンルや登録者数、視聴者層などにより決まります。
ビジネス系YouTuberなどは、視聴者層があらかじめ限られていたり、内容理解のために再生維持率が高いなどの理由から再生単価が高い傾向にあります。
収益を目指してチャンネルを始める際は、参入する分野の特徴を捉えることが不可欠といえるでしょう。
YouTubeの収益化審査の方法や素早く通過するコツ等については、こちらの記事で解説。
②Super ChatとSuper Stickers
続いては、スーパーチャットです。
視聴者は購入したこの機能を使ってチャット内で自分のメッセージを目立たせることができ、購入額の一部がYouTuberの収益となります。
チャンネルが収益化条件を満たしていない時や動画のコメントがオフになっている時は利用できませんが、視聴者と双方向的なコミュニケーションを取りつつ収益を上げられる点で有効活用したい項目です。
「スーパーチャットでリクエストされた曲を歌う」など視聴者の意見を吸い上げ、それを即座に還元できる企画との相性がいいかもしれませんね。
③チャンネルメンバーシップ
チャンネルメンバーシップとは、視聴者が月額料金を支払うことによってチャンネルのメンバーとなり、バッジ、絵文字、その他のアイテムなどのメンバー限定の特典を得られる制度です。
メンバーシップに登録する視聴者は熱心なファンであることがほとんどなので、いかに特典を活用し限定性を持たせるかがカギになってきます。
価格もYouTuberが設定できるので、視聴者の需要を汲み取り、最適な料金設定とリターンを決めることが重要です。
④YouTube Premiumの収益
YouTube Premiumは、視聴者が広告なしに動画を視聴できたり、動画をオフライン再生できる有料機能です。
このYouTube Premiumを通じて自分の動画が試聴された場合、その視聴時間に応じて収益が分配されます。
ここでの収益を狙う場合は、熱心かつ広告を嫌うユーザーに向けて、自分の動画に没入できるような世界観を提供できることが好ましいです。
自分でテレビを見ている時、CMによって現実に引き戻された瞬間はないでしょうか?
映画などは没入感を大事にするコンテンツの代表ですので、動画の内容やトランジションに注力することでYouTube Premiumへの移行を促せるかもしれません。
⑤グッズ販売
利用資格を満たしたYouTuberは、グッズ紹介機能を用いてYouTube上でグッズを販売することができます。
ただ、グッズを販売する際は自分でこだわったサイトを1つ作り、そちらで販売する方が世界観の構築が可能です。
YouTuberの方ではありませんが、こちらのサイトなどは上手に世界観の構築に成功していますね。
6つの広告の種類
ここからは、先ほど述べた広告収益のいくつかの種類についてご説明します。
それぞれの広告ごとに異なる特徴があるので、動画や場面によって使い分けられると理想的です。
①ディスプレイ広告
注目動画の右側、おすすめの動画一覧の上に表示されます。
プレーヤーが大きい場合は、プレーヤーの下に表示される場合もあります。
対象フォーマットはPCのみなので、視聴者層は限られます。
②オーバーレイ広告
半透明オーバーレイ広告は、動画の再生画面の下部20%に表示されます。
視聴者がクリックすることで収益が発生します。
こちらも対象はPCのみで、かつ削除できるボタンも表示されるのでそこまで大きな収益は見込めません。
③スキップ可能な動画広告
広告が5秒間再生された後、広告をスキップするか残りの部分を見るかを視聴者が選択できるというものです。
動画本編の前後または途中に挿入されます。
試聴中に広告が表示され、スキップした経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。
こちらの広告は、収益に反映される条件が30秒以上の試聴または指定されたリンクのクリックです。
Googleのアカウント情報によりある程度広告の内容はパーソナライズ化されていますが、興味のない広告も含まれるため収益発生条件を満たすユーザーは限られます。
④スキップ不可の動画広告
スキップ不可の動画広告は、最後まで再生しないと動画を視聴することができません。
動画本編の前後または途中に表示できます。
こちらは広告視聴が収益条件になるため、重要な手法といえるでしょう。
⑤バンパー広告
最長6秒のスキップ不可の動画広告で、こちらも最後まで再生しないと動画を視聴することができません。
このオプションをオンにすると、スキップ可能な動画広告と連続して表示される可能性があるので、視聴者離脱を考慮する必要があるともいえます。
⑥スポンサーカード
スポンサーカードには、動画に登場する商品など、動画に関連するコンテンツを掲載できます。
視聴者にカードのティーザーが数秒間表示されます。視聴者は動画の右上のアイコンをクリックして、カードを閲覧することもできます。
YouTubeから派生したマネタイズ方法
これまではYouTube内での施策をご紹介してきましたが、多くの人気YouTuberは外部連携を通じて複数のマネタイズポイントを保有しています。
事業の拡張性という観点からも、以下を実施しやすいジャンルの選定やチャンネルのブランディングなど参考になることが多いので、ぜひご覧ください。
①自社サービス・ブランドへの誘引
自分でサービスやブランドを展開している場合は、そちらへの誘導が可能です。
また、チャンネルが伸びた段階で視聴者に刺さりそうな商品・サービスを開発するのも手ですね。
例えば、ビジネス系だと「年収ちゃんねる」の運営に携わる株式会社Stock Sunの株本祐己社長。
各動画を見ると、冒頭にDYM就職の紹介と末尾にLINE登録とサロン入会を促しています。
(年収チャンネルより引用)
また、エンタメ系の「EvisJap」なども自社ブランドを展開し動画内でも着用するなど、細かいマーケティングを通じて販売に成功しています。
②紹介・アフィリエイトによる収益
アフィリエイトをYouTube上で行うことで、収益を得ることが可能です。
例えば、A8.netなどのサイトに登録し、その商品に関するレビュー動画を作成。
その動画から視聴者がリンクをクリックし購入すると、ブログ同様に収益を得られます。
また、チャンネルが大きくなれば商品紹介による商品の無償提供・企業からの報酬も見込めます。
ガジェット系YouTuberの「吉田製作所」など、自身の得意ジャンルに特化して辛口レビューをするとかもいいかもしれません。
これまではAmazonリンクを使ったアフィリエイトが大部分でしたが、2021年の6月に大手ASPの「afb」が提携サイトしてYouTubeの登録を開始しました。
これにより、Amazonにはないネットサービス等のアフィリエイトも今後更に加速していくと思われます。
③イベント・ライブなどオフラインイベント開催
YouTuberと直接会えるイベントを通じたマネタイズも、敷居が上がるものの熱心なファンを獲得する有効な手段です。
エンタメ系YouTuberですとオフ会が有名ですね。
また、レペゼン地球などはDJ集団としてYouTubeで広報を行いライブも実現していたので、イベントやライブの夢がある方は1つのゴールとして定めることも良い目標となるでしょう。
広告以外の収益と外部連携には事前リサーチが必須
様々な稼ぎ方を見てきましたが、視聴者からの課金や派生マネタイズなどを実現するにはジャンル選定とチャンネルブランディングが肝要です。
サロンやメルマガ、チャンネルメンバーなどのクローズドな情報発信の囲い込みと相性が良いのはビジネス系YouTuberですし、自身が広告塔となりグッズやブランドを展開するのであればエンタメ系で世界観を伝えることが欠かせません。
それを踏まえ、「どのような視聴者に対し」「どのような方法で」「どの程度の規模で」マネタイズを狙うのか定めた上でチャンネルをk構築することが重要です。
そのためには、まずはどのキーワードでどのような動画を作成するかの事前リサーチが必須です。
リサーチを怠ると、ジャンル選定を間違え、愛犬動画の視聴者に対しオフ会を開催するといった事態に陥ってしまうかもしれません。
効果的に収益を上げるべく、穴場なキーワードの分析や伸びている動画の特徴をリサーチできるのが日本初のYouTubeチャンネル分析ツール「YT Rival Finder」。
月間のインプレッション数や関連動画の本数を一気に把握出来るので、YouTube視聴者の需要が高いのに供給が少ない穴場キーワードを簡単に見つける事が出来ます。
まずは再生回数が狙いやすそうな分野に投稿し、再生回数が増えた段階でサブチャンネルを作ったり施策を増やすという流れで、チャンネルを伸ばしていきましょう。
【まとめ】YouTubeチャンネルを運営する際には、マネタイズ方法の想定が大事
YouTubenには本日ご紹介しただけでも、覚え切れないくらいのマネタイズ方法があります。
ここで大事なことは、マネタイズの期間・方法を定め、逆算して現在取り組むことを定めることです。
無策な運営だと、広告収益以外のマネタイズ手段を活かせない可能性もあります。
効率的にチャンネルを運営するためにも、事前リサーチを通じて、1つの動画で複数の収益を狙っていきたいところです。
事前リサーチは自力で行うとコンテンツ制作の時間が少なくなり非効率的なので、「YT Rival FInder」を活用して効率良く分析していき、利益につなげてください。
YT Rival Finderを使えば、サムネ・タイトルワード・動画需要・競合の動画投稿本数などを瞬時に把握できるので、再生回数がとれやすい動画を見つけて、新規の動画作成に活かせます。