YouTubeの再生回数は購入して増やす事が出来ます。
ただ当然ながら、ズルをして再生回数を増やす事になるのでNG行為である上に、買ってしまうと様々なリスクが絡んできます。過去にも再生回数を購入した事を疑われたYouTuberは多くの非難を受けています。
今回はYouTubeの再生回数を購入した事で起こる6つの悪影響を解説していきます。
本日のポイント
YouTubeの再生回数はどこで購入出来るのか?
YouTubeの再生回数はそもそもどこで購入出来るのでしょうか?
実はご覧のようにGoogleで「再生回数 購入」とか検索すると普通に出てきます。
ヤフオクで検索しても、ご覧のように大量に出てきます。
色々な出品者の情報を見る感じ、1000再生あたり800~1200円くらいが相場のようです。
中には100万再生を販売している人もいました。
YouTubeの再生回数を購入するのは規約違反
YouTubeの再生回数を購入するのは、規約違反です。
YouTubeの公式ページには次のように記載されています。
自動システムを使用して、または何の疑いも持たない視聴者に動画を示して、視聴回数、高評価数、コメント数、その他の統計数を人為的に増やそうとする行為は、YouTube では許可されていません。また、エンゲージメント(視聴回数、高評価数、コメントなど)を得るためだけに視聴者を呼び込むコンテンツは禁止されています。
YouTubeヘルプより引用
再生数を購入するのは「試聴回数を人為的に増やそうとする行為」に該当します。
仮に再生回数を購入するのが違反でないと、資金力のある大企業のチャンネルの視聴回数は、とんでもない事になってしまいます。
トヨタのチャンネルの動画であれば1億回再生とか余裕でいってしまいますよね。
ただ実際には大企業もしっかりと企画を作りこんでコンテンツを投稿しても、全然再生されないケースは非常に多いです。
企業が運営するチャンネルでは比較的成功しているトヨタの「トヨタイムズ」でさえ、ご覧のように100万再生されている動画はほとんどありません。
普通に考えて分かりますが、再生数を購入するようなズルい行為をYouTubeが許容するはずがありません。
YouTubeの再生回数を購入する事による悪影響6選
YouTubeの再生回数を購入するのはそもそも規約違反ですが、仮に買ってしまうと様々な悪影響が発生します。
以下では具体的に大きな悪影響を6つ解説していきます。
視聴者属性が崩れる
YouTubeの再生回数を購入して増やした事による最大の悪影響は、視聴者属性が崩れる事。
というのも購入した場合には、どんなユーザーが動画を視聴するか分かりません。
1,000のダミーアカウントを使用して動画を視聴して再生回数を増やしても、過去に同じダミーアカウントが他のチャンネルの再生回数を増やすのに使われたかもしれません。
YouTubeが視聴履歴等から、それぞれの人の画面に表示させる動画を決めているのは有名な話。
仮に自分が漫画系のチャンネルを運営しているとして、再生回数を増やすのに使われたダミーアカウントが過去にフィットネス系の動画を複数視聴していると、視聴者属性が崩れてしまいます。
つまり漫画系の自分のチャンネルが、フィットネス動画を頻繁に見るユーザーの画面に多く表示されるようになる可能性があるのです。
結果的にクリック率が落ちていき、YouTube内での露出が無くなりチャンネルが伸びない原因となります。
再生回数が取り消される
せっかくYouTubeの再生回数を購入して一時的に増えても、数日で元通りになる可能性が非常に高いです。
YouTubeではAIが不自然な動作を常に見張っています。
人為的だと確認された場合、アクセス数はカウントされず、さらにアカウントに対する違反警告につながる可能性があります。停止されたアカウントやスパムと特定された登録者は、チャンネル登録者数や視聴回数の合計に含まれません。こうした登録者は実際の視聴者ではないため、削除されても視聴回数や総再生時間には影響しません。
YouTubeヘルプより引用
ご覧の通り、動画の視聴回数の増加が人為的だと判断された場合には、再生回数にカウントされないと記載されています。
また実際に再生回数を購入した人がYouTubeに上げている情報によると、買った事で増加した視聴のほとんどが海外からのものだったそうです。
普通に日本語で動画を投稿している限りは、視聴の大部分は国内からのもの。
急に海外からの視聴が増えたらYouTubeも不審に思い、バレるに決まっています。
つまりせっかく再生回数を購入しても、結局カウントされない可能性が高いのです。
視聴維持率が低くなる
再生回数を増やす業者はあくまでもカウントを増やせば良いので、動画を最後まで見る事はなく数秒で離脱します。
仮に10分間の動画の再生回数を1万回増やすのを購入したとして、1万個のダミーアカウントで数秒コンテンツを再生していくだけ。
というのも、仮に全てのアカウントで10分間の動画を全て見ようとすると、約1700時間かかるので不可能だからです。
結果的に再生回数が増えても、動画を視聴した全てのユーザーの平均を取っても、10分の内ほんの数秒しか見ていないので試聴維持率1%以下。
YouTubeは「試聴維持率が低い=視聴者の満足度が低いコンテンツ」だと判断しているので、ブラウジングや関連動画などに表示される機会が圧倒的に少なくなり、結果的にチャンネルの伸びが鈍化していきます。
チャンネルの分析が正確に出来なくなる
YouTubeで再生回数を購入してしまうと、チャンネルの分析が正確に出来なくなります。
先程も解説しましたが、買った事で増えた視聴は動画のほんの数秒しか見ていないもの。
視聴維持率が極端に低くなるので、視聴者が動画の中のどこで離脱したか等の分析が出来ずに、施策を考える事が出来なくなってしまいます。
逆に動画の全てを見るよという業者があっても、視聴維持率が異常に高くなるだけなので、どうコンテンツの良し悪しを判断すれば良いかが分からないので意味がありません。
収益が増える事はない
再生回数を購入してもYouTubeからの収益が増える事はありません。
というのも仮に買って増えた分の収益が振り込まれたとしても、販売業者の価格はアドセンス収入を超えるように設定されているからです。
例えば今回の記事の序盤で紹介した、100万再生を販売する業者。
オークションですが、価格は60万円〜です。
YouTubeの広告単価はジャンルによって大きく異なりますが、0.6円を超えるのは稀。
また何度も言っている通り購入した事で増える視聴は、動画の数秒しか見ていないもの。
広告が複数個付いている動画でも、数秒なら2個以上視聴する事はないので、同じジャンルの他チャンネルと比較しても収益はかなり少なくなるでしょう。
「100万回再生で増えた収益>販売価格」が成り立つなら、何もしなくても収入が増えていく状況を生めますが、現実的に考えて赤字になりそうです。
アカウントが停止される可能性がある
YouTubeの再生回数を購入していると、ひどい場合にはアカウントが停止される可能性があります。
コンテンツがこのポリシーに違反している場合は、そのコンテンツを削除し、その旨をメールで通知します。初めてのコミュニティ ガイドライン違反の場合、事前警告を受けるだけで、チャンネルに罰則が適用されることはあまりありません。2 回目以降の場合は、チャンネルに対して違反警告が発行されることがあります。90 日以内に違反警告を 3 回受けると、そのチャンネルは停止されます。違反警告システムについて詳しくは、こちらをご覧ください。
コミュニティ ガイドラインまたは利用規約に違反する行為を繰り返し行った場合、チャンネルやアカウントが停止されることがあります。また、悪質な嫌がらせ行為が一度でも行われた場合や、ポリシー違反をチャンネルの主な活動としている場合も、チャンネルまたはアカウントが停止される可能性があります。
YouTubeヘルプより引用
1度購入したから即停止される可能性は低いでしょう。
ただ90日以内に3度の警告をYouTubeから受けた場合には、チャンネルが停止されてしまいます。
また投稿した動画の視聴の大部分を購入していて、多額の広告収入を得ていた等のひどい場合には一発でアカウントが削除される可能性も。
基本的に削除されたチャンネルは、余程の理由がない限り復活させるのは不可能なので、やはり再生回数を購入するのはリスクが大きすぎる行為だと言えます。
どうしても再生回数を購入したい場合はGoogle広告で
どうしてもお金を使って再生回数を増やしていきたい人は、Google広告を使用するようにしましょう。
Google広告はYouTubeを運営しているグーグルが提供しているサービスなので、規約違反になるはずがありませんし健全な方法です。
YouTube内での広告には様々な種類がありますが、例えば以下のようなもの。
視聴する人もしっかりと中身のあるアカウントなので、必ず数秒で離脱する事はなく、単純にコンテンツの面白さで視聴維持率が決まります。
視聴者属性が大きく崩れる事も無いので、コンテンツの内容が良ければ、より多くの人に動画を視聴して貰う事も可能。
大企業でもGoogle広告で多くの視聴者を獲得しているケースもあるので、健全にお金を使ってチャンネルを伸ばしたい場合には活用してみましょう。
キーワードを狙うと、再生回数を購入しなくてもYouTubeを伸ばしていける
YouTubeの再生回数を購入する人の多くは、健全な方法でチャンネルを運営しても全く視聴されないと悩んでいる人でしょう。
実際YouTube上に投稿されている動画の99%はほとんど再生されていないというデータがあるように、大抵のコンテンツが視聴されていないのは事実。
特に現在まで投稿した動画が再生されていない人は、考え方を変える必要があります。
自分の出したい動画ではなく、YouTubeユーザーの需要に合わせたコンテンツを作るのです。つまり企画は視聴者需要のリサーチから出します。
リサーチなんて当然やってるよと思っている方、おそらく足りていないです。
ユーザーの需要に合わせた上で特に効果的なのが、検索上位を取れるキーワードを狙って動画を投稿していく事。
例えば「朝 ストレッチ」とYouTubeで検索してみます。
「朝 ストレッチ」は検索する人の多い人気キーワード。このようなワードは、登録者の多いチャンネルでないと上位表示する難易度が非常に高いです。
実際、上記写真で分かる通り、上位表示しているのはストレッチ系の人気チャンネルです。
では「朝 ストレッチ」から更に絞って「朝 腰痛 ストレッチ」で検索してみましょう。
ご覧のように登録者数の少ないチャンネルでも上位表示出来ている事が分かります。
特に2位の動画を見ると、登録者が5260人のチャンネルなのに16万回も再生されています。
現状アップロードした動画がほとんど再生されずに悩んでいる人は、このようなキーワードを狙ってコンテンツを作るのがおすすめです。
とは言え、上位表示を狙える上に一定の検索需要があるキーワードを探すのはかなり大変。
例えばストレッチ系のチャンネルと運営しているなら、YouTubeの検索窓に入力して出てくるサジェストを順番に検索していきます。
「ストレッチ ダイエット」「ストレッチポール」と実際に検索してみて、チャンネル登録者が少なくても上位表示が可能そうか確かめていくのです。
おそらく上記画像に出ているキーワードはどれも人気なので、更に絞る必要がありそうです。
「ストレッチ 朝」と検索窓に入れて、サジェストを見ていきましょう。
先程と同じく順番に検索してみて、上位表示が可能そうか調べていくのです。
ただ必ずしも上位表示が可能そうなら狙うべきという訳ではありません。
「ストレッチ 電車 座席」というキーワードだと、ご覧のように登録者が低いキーワードでも上位表示出来ていますが、そもそも検索需要がありません。
ツールで調べてみると、月間のインプレッションが0でした。
つまり「上位表示が可能+一定のインプレッションがある」キーワードを狙って動画を作成していく必要があるという事。
1つのコンテンツを作るのにこれだけのリサーチが必要なので、かなり時間がかかる事が分かったかと思います。
動画の作成にリソースを投下してクオリティを上げるのがYouTubeを伸ばす上では当然ながら大事なので、リサーチは自力ではなくツールを使って時短するのがおすすめ。
中でもおすすめのツール「YT Rival Finder」を使うと、先程紹介したような内容をワンタップで把握する事が出来ます。
「ストレッチ」関連で1256件のキーワードの情報が出てきます。
「月間インプレッション数/関連動画」の数字が大きい程、インプレッションが多い割に競合が少ない、つまり「YouTube内での需要に対して供給に追いついていないキーワードである」事を示しています。
また画像を見ると分かる通り、他にもGoogle検索上での動画欄の順位やGoogleトレンドでの検索需要の推移等を見る事が可能。
例えば「ストレッチ 朝」と検索し直すと、ご覧のように関連するキーワードの情報が表示されます。
手動なら1つ1つ検索して調べる必要があったのを、たったワンタップで取得出来るので、何時間もかかるリサーチを短時間で終わらせる事が可能になります。
費用も3,980円/月と使いやすい価格。再生回数を購入するよりも圧倒的に安価でチャンネルを伸ばしていく事が可能なので、一度使ってみることをオススメします。
【まとめ】YouTubeの再生回数を購入するのは絶対NG!
YouTubeの再生回数を購入するのはリスクが高すぎる上に、結局買った分も減らされる可能性が高いので絶対に行ってはいけません。
どうしてもお金を使ってチャンネルを伸ばしていきたい場合には、 Google広告を使うようにしましょう。
また動画を投稿しても全く視聴されない人は、しっかりとリサーチした上でキーワードを狙ってコンテンツを作成するのがおすすめ。
登録者が少なくても上位表示が可能な上に月間インプレッション数が多いキーワードがあれば、特に狙い目です。
キーワードのリサーチは自力で行っても良いですが、時間がかかり過ぎるのでツールを使うのが効果的。
中でもおすすめのツール「YT Rival Finder」では、上位表示が狙えそうなキーワードを短時間で見つける事が可能です。
費用も3,980円/月と再生回数を購入するよりも圧倒的に低価格でチャンネルを伸ばしていく事が出来るので、一度使ってみることをオススメします。