YouTubeチャンネルを伸ばす上で見るべき指標は幾つかありますが、インプレッション数はかなり重要です。
しかし中には、インプレッション数のそもそもの定義を正確に把握していなかったり増やす施策が分からない人もいるかと思います。
今回は、YouTubeの指標の中でも特に重要な「インプレッション数」について、具体的な定義から増やす施策まで徹底的に解説していきます。
POINT
- インプレッション数=動画のサムネイルがYouTubeユーザーに表示された回数
- インプレッション数を増やすには、YouTubeSEOを理解して狙い目なキーワードに絞る
- チャンネルを伸ばすには、クリック率も意識して改善する必要がある
- 狙い目なキーワードを見つけるのは時間がかかりすぎるので、ツールを活用するべき
- 「YT Rival Finder」が使いやすくておすすめ
- 簡単に穴場キーワードを見つけられる
本日のポイント
YouTubeのインプレッション数とは?
YouTubeのインプレッション数とは、「動画のサムネイルが、YouTubeユーザーに表示された回数」を意味します。
インプレッションは以下の場合にのみカウントされます。
インプレッションがカウントされる場合
- YouTube 検索
- YouTube トップページ
- YouTube フィード(登録チャンネル、急上昇、履歴、後で見る)
- 動画プレーヤーの右側にある [次の動画](自動再生を含む)
- 再生リスト
YouTubeヘルプより引用
YouTubeのモバイルサイトやバックグラウンド再生されている動画、kidsやmusic等の関連アプリで表示された場合にはカウントされないようです。
また「表示された回数なら高速スクロールしている間に通過した全ての動画のインプレッションがカウントされるのか?」と思いますが、実は違います。
インプレッション数は次の2つを満たした場合にのみカウントされるのです。
- サムネイルの半分以上が表示された
- サムネイルが1秒以上表示された
つまり高速スクロール間に通過した動画はカウントされませんし、サムネイルのほんの一部分しか表示されていないものも対象にはなりません。
インプレッション数が増加すれば、自分のチャンネルが多く表示されることになるので、とても重要な指標と言えますね。
つまり「インプレッション数を増やす=YouTube内での露出を増やす」と同義。
インプレッション数の確認の仕方は簡単で、YouTube Stidioの中の「アナリティクス」→「リーチ」と選択するだけです。
YouTubeのインプレッション数を増やす直接的施策
インプレッション数はチャンネル運営において非常に重要な指標。
インプレッション数が増えないと、そもそも自分のチャンネルの動画が再生されない事を意味します。
ただチャンネル開設初期では、YouTubeでの露出を得られるのは困難。
というのも、YouTubeは2020年時点で1分あたり500時間分の動画がアップロードされている超巨大プラットフォーム。
特に開設初期は何の実績もないため、膨大な数の動画の中に埋もれてしまいのです。
インプレッション数を増やす上で最も大切なポイントは、「しっかりとキーワードを狙って動画を作成する事」。
例えば、「筋トレ」と検索して上位に表示される動画の投稿者は、どれも登録者の多い人気チャンネルです。
「筋トレ」というキーワードは、多くの人が検索する人気ワードだという事は容易に想像出来ます。
なので上位表示出来ると効果は大きいですが、多くの人が狙うキーワードで動画を作成しても、開設初期や登録者数の少ないチャンネルだと中々上位表示されないので見てもらう事が難しいのです。
一方で、あまりにもニッチすぎるところを攻めたとしても、逆にニーズが少なすぎて思ったようにインプレッション数も増えません。
例えば「筋トレ 40代 女性 自宅」と検索してみると、登録者数が約1000人のチャンネルが3位に表示されたりと、比較的開設初期のものでも上位表示している事が分かります。
ただそもそも「筋トレ 40代 女性 自宅」と検索するユーザーはどのくらいいるのでしょうか?
ツールを使って調べてみると、月間のインプレッション数は僅か10しかありませんでした。
重要なのは「ある程度のインプレッション数があるけれど、関連動画の本数が少なかったり上位表示されている競合のチャンネルが弱い」キーワードを狙う事。
「そんな都合の良いキーワードなんてあるの……?」と疑問に思われると思いますが、YouTubeSEOに関するツールを使用すると簡単に穴場キーワードを見つけられます。
上記はおすすめツールである「YT Rival Finder」を使って「筋トレ 女性」と検索した結果の画面。
「筋トレ ビフォーアフター 女性 日本人」というキーワードだと、月間imp(インプレッション)数が高い割に、関連動画本数が少ない傾向にあると分かりますよね。
実際にYouTubeで検索してみました。
ご覧のように登録者数が少ないチャンネルでも上位表示出来ています。
3位に表示されている登録者577人のチャンネルを詳しくみてみると、僅か2本の動画しか投稿していませんでした。
しかし一定のインプレッション数のある「筋トレ ビフォーアフター 女性 日本人」で上位表示した影響もあって、8.4万回も再生されているのです。
つまり、女性の筋トレに関しての動画を作成したい場合には「筋トレ ビフォーアフター 女子 日本人」が比較的狙いやすいキーワードの1つだと判断出来ます。
チャンネル初期からインプレッション数を増やすためには、このようなキーワード戦略が欠かせません。
先程の作業を全て自力で行うと候補のキーワードを全て検索して調べていく必要があり、時間がいくらあっても足りません。なので効率良く見つける為にもツールを活用するのがおすすめ。
中でも紹介した「YT Rival Finder」は、3,980円/月と自力で行う場合にかかる時間を考えると、全く負担にならない価格設定ですので、YouTubeのインプレッション数を増やしたい方にはとてもおすすめです。
YouTubeのインプレッション数を増やすのに重要な3つの指標
YouTubeのインプレッション数は非常に重要な指標であることが分かって貰えたかと思います。
ただ、インプレッション数はあくまで何回表示されたかを示す数値なので、実際に動画を見てもらったかどうかに関しては他の数値もチェックする必要があります。
また他の指標を伸ばすと副次的にインプレッション数が増える事も。
続いてはYouTube Studioで見れるデータの中で、インプレッション数と合わせて確認すると良い指標を紹介していきましょう。
クリック率
クリック率(CTR:Click Through Rate)は、動画のサムネイルが表示された内のクリックされた割合を表しています。
インプレッション数を増やしたとしても、クリックされなければ意味がありませんよね。
そもそもYouTubeでは再生リスト等で動画が見られる場合を除き、「インプレッション→クリック」という2つが起こって初めて動画が再生されます。
極端な話、インプレッション数が1万でも、クリック率が0%なら動画は全く見られていない事を意味します。
インプレッション数と合わせてクリック率を改善することで、より多くの人に見てもらえるような動画になるわけです。
CTRはYouTubeSEO対策に大きな影響を与えると言われているので、改善すると結果的にインプレッション数が増える事に繋がります。
クリック率にはタイトルとサムネイルが非常に重要な役割を果たします。具体的な改善方法は後ほど解説します。
視聴回数
視聴回数は名前の通り、動画が視聴された回数の総合値を表しています。
再生リスト等で動画が見られる場合を除き、YouTubeの視聴回数は「インプレッション数×クリック率(CTR)」で求まる事は、理解できますよね。
期間や地域などで分けて確認することも可能です。
ただ視聴回数はあくまで結果論の話。
インプレッション数・クリック率が変化しないと視聴回数は変わらないので、両者に変化がなかったかを確認する必要があります。
ユニーク視聴者数
上述の視聴回数は、例えば1人がYouTubeで10回動画を視聴すると10回としてカウントされます。
一方で、ユニーク視聴者数は、1人が10回動画を視聴した場合でも1人としてカウント。
つまりユニーク視聴者数とは、何人の人が動画を見てくれたかの指標。
視聴回数が増えた時に、同じ人が何度も見てくれるようになったのか、新たな視聴者が増えたのかを判別する事が出来ます。
クリック率を改善してYouTubeのインプレッション数を増やす施策
先程はインプレッション数を増やすにはキーワードを狙って動画を作成する事が重要だと解説しました。
ただYouTubeチャンネルを伸ばしていくためにはクリック率の改善も不可欠。クリック率が増えると、動画の視聴回数が増えるだけでなく、YouTubeに良いコンテンツだと判断され結果的にインプレッション数も増加します。
クリック率に影響するには、サムネイルとタイトルの2つ。ではクリック率を改善する具体的な施策を見ていきましょう。
サムネイルを見直す
クリック率に最も影響を与えるのはサムネイルです。
多くの動画が溢れている中で一番意識すべきことは、「とにかく視聴者に目に留めてもらう」こと。
例えば以下の文字無しサムネイルですが、パッと見ただけでどのような内容か気になってついついクリックしたくなるかと思います。
またご覧のように動画が並んでいたらどうでしょうか?
特に男性なら、ついつい1番上の動画をクリックしたくなりますよね。
実際、2番目に表示されている動画の方が再生回数も圧倒的に多いのに、ご覧のコンテンツが一番上に表示されているのです。
トップユーチューバーは元々認知がある上にコラボする相手にも知名度があるケースが多いので、文字無しの一枚絵だけでも十分サムネイルとして成立しているケースが多いです。
しかし演者に知名度がなかったり、開設初期のチャンネルで上記のようなサムネイルにした所で、クリックされるはずが無いので、戦略立てて作成する必要があります。
CTRの高いサムネイルを制作する上で意識して入れるべき要素は以下の5つ。
1.インパクト
2.コピー
3.レイアウト
4.視認性
5.デザイン性
5つの要素をバランスを考えて組み立てる事が大切です。
またサムネイルを制作した段階は5つの要素を取り入れたと思っても、実際の画面で表示される画像は非常に小さいです。特にスマホなら尚更。
スマホの横幅はパソコンの1/4以下なので、仮にパソコン上では視認性に優れてインパクトのあるサムネイルだと思っても、他のデバイスで見ると全くなんて事もあり得ます。
- モバイル端末での再生時間が YouTube の総再生時間の 70% 以上を占めています。
Youtube公式より引用
YouTubeの視聴に使用されているデバイスの7割はモバイル端末なので「スマホで見た時に5つの要素を満たしているか」という基準でサムネイルは作成するべきだと言えます。
タイトルを見直す
YouTubeでクリック率が高いタイトルには、以下3つの要素が重要です。
- パワーワード
- 数字
- 成果
全てを1つのタイトルの中に組み込む必要はありませんが、クリック率が高い動画には大抵どれかが入っています。
例えば、先程の例で出した女性のダイエットビフォーアフターの動画。
パワーワードは明確に特定の言葉が定義されている訳ではありませんが、視聴者の興味を惹きつけるようなもの。「-22kg」もインパクトがありパワーワードだと言えるでしょう。他にも次のようなものが該当します。
- 驚愕
- 必見
- 厳禁
- 暴露
- ・・・・
パワーワードが無いタイトルと並べてみても、ついつい下の方がクリックしたくなる気持ちは分かるかと思います。
- 実はヒカキンには2人の娘がいます。。。
- 【暴露】実はヒカキンには2人の娘がいます。。。
では、他にも「トレーニング」と検索して、上位表示される動画のタイトルを見てみましょう。
ご覧のように全ての動画のタイトルに3つの要素が入っていました。
またYouTubeでは企画によって視聴者がタイトル内で馴染みのある言葉があります。
1つ例を出すと、過去の秘密や普通は中々言えないような内容を話す動画のタイトルには「全て公開します」がよく使われます。
このようなワードを入れる事で、タイトルを見た視聴者に動画の内容が分かりやすくなり、結果的にクリック率が高くなる可能性が高くなります。
タイトルを少し変えるだけでもクリック率は大きく変化して、副次的にインプレッション数も増えていきます。
タイトルの付け方に関しては、こちらの記事で超具体的に解説しているので合わせてご覧下さい。
【まとめ】YouTubeのインプレッション数を増やしてチャンネルを伸ばそう
今回は、YouTubeのインプレッション数えを増やす施策について解説しました。
インプレッション数を増やす事は視聴者への表示回数の増加を意味するので、チャンネルを伸ばしていくには非常に重要なポイントです。
特にチャンネル初期はYouTubeSEOを意識して、一定のインプレッションがあり上位表示の可能性があるキーワードの事前リサーチを徹底的に行いましょう。
ただリサーチに時間をかけすぎて、動画の制作時間に影響を与えるようでは本末転倒。
なので事前リサーチで穴場なキーワードを見つける際には、ツールを活用して効率良く短時間で行うのが効果的。
中でも「YT Rival Finder」は、ワンタップで複数キーワードの情報を一気に取得出来るので、リサーチの時間を圧倒的に短縮する事が出来ます。
サムネイルとタイトルの改善も超重要ですが、まずは動画が表示されてなんぼ。YT Rival Finderで徹底的にリサーチをしてインプレッション数を増やしていきましょう。