YouTubeに投稿する動画のタイトルをどのくらい考えて付けていますか?
タイトルはサムネイルと並ぶ動画の顔。少し改善するだけで、視聴回数が伸びる可能性は十分あります。
今回は、動画のタイトルを考える際のポイントやコツを紹介していくので、是非参考にしてみてください。
本記事のPOINT
- YouTube動画のタイトルはクリック率に大きな影響を与える
- サジェストキーワードを活用して、ユーザーの検索意図を探る
- タイトルには、メインキーワードとサジェストキーワードを盛り込む
- キーワードのリサーチには、ツールの活用が必須
- おすすめのツールは「YT Rival Finder」
- 視聴者のニーズがあるが、関連動画の少ないキーワードを簡単に探し出せる
本日のポイント
YouTubeのタイトルが重要な理由
まずはYouTubeのタイトルが重要である理由を見ていきましょう。
CTRの向上に貢献する
YouTubeにおいて、CTR(クリック率)が重要なのは知っていますよね。
凄く簡単に説明すると、「CTRが高い動画=ユーザーの興味が高いコンテンツ」だとYouTubeに判断して貰え、関連動画等に表示されやすくなるのです。
そんなCTRの数値に大きく影響するのは、以下の2つの要素。
- タイトル
- サムネイル
YouTube Creator Academyでも、次のように記載されています。
動画が視聴、共有されるか、スクロールで無視されるかを決めるのはタイトルです。動画の内容を的確に表すタイトルを付けてください。
つまりタイトルは、CTRの向上に大きく貢献する2つの要素の内の1つなのです。
YouTube SEOに影響する
タイトルはYouTube SEOにも影響します。
YouTube SEOとは、YouTube内でキーワード検索した際に、上位に表示させるようにする事。
後でも解説しますが、開設初期や登録者数の少ないチャンネルは、検索上位を狙ってタイトルを工夫して動画の再生回数を伸ばしていくのがおすすめです。
YouTubeのタイトルを付ける上での前提
YouTubeのタイトルを付ける上で最低限知っておくべき事を紹介します。
文字数は28文字以内に
YouTubeのタイトルは、ご覧のように100文字まで付ける事が出来ます。
とはいえ、100文字もタイトルで付けると、YouTubeからスパムと判断されてしまう可能性があります。
またスマホからYouTubeを視聴する場合は、タイトルが28字までしか表示されません。
(ご覧のように「…」と省略して表示されます)
少なくともこの文字数で内容が理解できるようなタイトルにすることがオススメです。
エピソード番号やブランド名は最後に
エピソード番号やブランド名をYouTubeのタイトルに使用しているチャンネルは稀に目にします。
例えば、アニメをYouTube上で無料公開していった、名探偵コナンのチャンネル。
ご覧のように、タイトルの最後にエピソード番号が付けられています。
上記のように長いタイトルの場合は、動画が並んでいる状態だと途中で切れてしまいます。
エピソード名は特に意味のある単語ではなく、毎回の動画に連続して付けられている、いわばただの数字。
出来るだけタイトルの前の方には、意味のある単語を入れたいので、上記例のようにエピソード名は最後に入れるようにしましょう。
YouTubeのタイトルを考える手順
実際にYouTubeのタイトルを決める手順を見ていきましょう。
ポイントは動画の内容からタイトルを考えるのではなく、どのようなタイトルにするか想定した上で動画の作成に移ることです。
タイトルを動画作成後に付けると、視聴者のニーズとコンテンツの内容が一致しない問題に突き当たる可能性があります。
なので、まずは視聴者のニーズを分析した上で、タイトルをイメージして動画の作成へと進んでいくのです。
1:メインキーワードを選定する
まずは、メインキーワードの選定です。
メインキーワードは、名前の通りメインで狙いたいキーワードの事を指します。
多くのユーザーに検索されているようなキーワードを選定することで、再生回数を期待することが可能。
例えば「筋トレ」というキーワード。
かなり多くの人が筋トレ関連の動画を投稿しているので、超人気のキーワードです。
実際にツールを使用してみると、「筋トレ」というキーワードの関連した動画は342,000本あり、月間のインプレッション数も55万もある事が分かりました。(YouTubeのインプレッション数の意味が分からない人はこちらの記事で確認)
実際にYouTubeで「筋トレ」と検索した時に、上位表示されている動画はどれも100万回以上再生されていました。
つまり上位表示されると、かなりのアクセスを得られる事が分かります。
とはいえ、メインキーワード単体で上位表示を狙うのは、先程も見たように関連動画本数が非常に多い上に、上位に来ているコンテンツの投稿者も強いので非常に難しいです。
先程の「筋トレ」で上位表示しているコンテンツの投稿者の登録者もご覧のように多いものばかり。
なのでメインキーワードのみを狙ってタイトルを付けるケースは非常に少ないです。
特にチャンネル開設初期や登録者数の少ない場合は、競合が多くて強いメインキーワード単体を狙うのではなく、「メインキーワード+サジェストキーワード」を狙ってタイトルとコンテンツを作成します。
2:サジェストキーワードを選定する
続いて、先ほど説明したサジェストワードの選定です。
YouTubeの検索窓に「筋トレ」と入力すると、ご覧のように「筋トレ 〇〇」という様々なキーワードが出てきます。
このような「〇〇」に当たる部分をサジェストキーワードと言います。
例えば、「筋トレ 上半身」の場合は「筋トレ」がメインキーワードで「上半身」がサジェストキーワードです。
先程も解説した通り、メインキーワードのみを狙うのではなく、「メインキーワード+サジェストキーワード」を狙ってタイトルとコンテンツを作成していきます。
実際に上記の「筋トレ」というキーワードで出てきたサジェストキーワードをYouTube上で検索してみましょう。
1番上に表示された「筋トレ 初心者」で検索してみます。
やはりサジェストの一番上に表示されるくらいなので、上位表示されているコンテンツは再生回数・投稿者のチャンネル登録者数共に多いですね。
「筋トレ 初心者」に関するデータを見てみると、関連動画本数が約5万本、月間のインプレッション数は1万8千もありました。
つまりキーワードとしての難易度が高いという事。
では、狙うサジェストキーワードはどのように決めていけば良いのでしょうか?
結論、自力で1つ1つのキーワードを順番に調べていく必要があります。
先程も載せたYouTubeの検索窓に単語を入れた際に表示されるサジェストに加えて、下記写真右のようなキーワード取得ツールを使って、より多くのキーワードを抽出して1つずつ調べていくのです。
ただほとんど検索されないようなキーワードだと意味が無いので、月間のインプレッション数等の数値も別のツールを使用して確認する必要があります。
上記右の写真を確認すると分かりますが、「筋トレ」に関連したサジェストキーワードは1250件。
1250件1つ1つを実際にYouTubeで検索してみて、上位表示されている動画を確認し、別のツールで月間インプレッション数を確認…
「筋トレ」というメインキーワード1つに対して、これだけの作業が必要なのです。
あくまでもYouTubeチャンネルを伸ばす本質は良いコンテンツを作成する事なので、このようなリサーチばかりに時間を取られていてはいけません。
そこでおすすめなのが、ツールを使用して自動でリサーチを行う事。
YouTubeのリサーチに使えるツールは様々ありますが、今回の記事で解説しているような「狙うキーワードを決める」点においては「YT Rival Finder」が最も適しています。
以下が実際のツール内の画面。メインキーワードである「筋トレ」でリサーチしています。
ご覧のように「筋トレ」と様々なサジェストキーワードの組み合わせ計1235件に関する、様々なデータを一覧で見る事が可能。
ツールを使用して狙うキーワードを狙う際に、着目すべきは次の3点。
- 月間インプレッション数>関連動画本数
- パワーが弱いチャンネル(開設初期だったり、登録者の少ないチャンネル)が上位表示している
- Google検索上に動画が表示されていて、掲載されているチャンネルのパワーが弱い
「月間インプレッション数>関連動画本数」が成り立っていれば、YouTube内で需要が高いのに対して供給が追いついていないキーワードであるという事。
「月間Imp/関連動画」の数字を見れば、そのような情報を一目で把握出来ます。
また3つ目の要素であるGoogle検索上の動画について。
最近はGoogleの検索結果上に動画が表示されるケースが非常に増えており、掲載される動画コンテンツのほとんどはYouTubeのものです。
Googleで「筋トレ 腹筋」と検索してみます。
ご覧のように検索結果の2位に動画が表示されていますね。
Googleは世界で最も使用されている検索エンジンなので、検索上位に表示されているとYouTube動画への多くの流入が見込めます。
このようなGoogle検索上の動画の順位もYT Rival Finderには表示されています。
一番右の「動画詳細」をクリックすると、Google検索上に表示されている動画のタイトルや概要欄、再生回数やコメント数などの情報を確認する事が可能です。
わざわざ1つ1つのキーワードで一度検索してみる必要が無いので、かなりの時短になる事が理解できるかと思います。
ここで狙うサジェストキーワードを決定します。
3:メインキーワードとサジェストキーワードをタイトルに盛り込む
いよいよタイトルの作成に移っていきます。
タイトルにはメインキーワードとサジェストキーワードの両方を盛り込むようにします。
検索上位にきている動画のタイトルに必ずしも2つが入っているとは限りません。
例えば「筋トレ 初心者」というキーワードで検索した時の上位3本の動画の中で、メインキーワードとサジェストキーワードを完全に含んでいるのは、ご覧の通り1つだけです。
実際、海外のブログ「BackLinko」が実施した調査によると、タイトル内のキーワードの割合とYouTube内のランキングは、下記グラフで分かる通りそれほど強く相関しない事が分かっています。
(Backlinkoより引用)
このようなデータから見ると、タイトルにキーワードを含める必要があるのか疑問に思うかもしれませんが、最初にも解説したようにYouTubeのタイトルは視聴者に動画の内容を正確に伝えるのに役立ちます。
つまりキーワードを正確に入れる事で、結果的に動画のクリック率(CTR)が向上して、間接的にV SEOに効果が得られるかもしれません。
またYouTubeではキーワードを正確に含める必要性があまり高くないかもしれませんが、Googleだと違います。
ご覧のように「筋トレ 初心者」で検索した時に、唯一掲載されている動画のタイトルにはメインとサジェストの両方が入っています。
他にもGoogleの検索結果の1位に動画が表示される「筋トレ 10分」というキーワード。
ご覧のようにキーワードを完全に含んでいますね。
先程も解説したように、最近はGoogleの検索結果に動画が表示される事が増えています。つまりGoogleの検索結果欄に載る為にも、メインキーワードとサジェストキーワードは2つ共に入れるべきです。
4:タイトルは日々効果検証を行う
ここまでの過程である程度の形になっていると思いますが、付けたタイトルが視聴者の興味を惹けているかどうかは、実際の成果をチェックしないと分かりません。
YouTubeアナリティクスを使用すれば動画のCTR(クリック率)が分かるので、動画投稿後は必ず数値をチェックするようにしましょう。
実際、多くのYouTuberが動画投稿後から一定時間での動画の伸びを見て、悪そうならタイトルを変更しています。
タイトルには正解が無いので、少し言葉を変えると一気にCTRが向上する場合もあります。
動画を投稿する度に数値チェックを行い、どのようなタイトルだと数値が伸びやすいかという日々の効果検証が欠かせないと言えます。
YouTubeのタイトルでクリック率を上げるテクニック
以下では、簡単に出来るYouTubeのタイトルでクリック率を上げるテクニックを紹介していきます。
パワーワードを使用する
パワーワードとは、「驚愕!」のような視聴者の興味を惹きつける言葉の事。
特定の言葉がパワーワードとして定義されている訳ではありませんが、YouTubeでよく使われているのは以下のような言葉。
- 驚愕
- 必見
- 厳禁
- 暴露
- ・・・・
「1日たった3分で」のようなフレーズも、インパクトがあればパワーワードです。
Hikakinさんのタイトルにパワーワードが入っている次の動画。
【閲覧注意】というパワーワードが入っていますね。
では、パワーワードが入っていない場合と並べてみましょう。
- 部屋に巨大クモが出現し大パニック
- 【閲覧注意】部屋に巨大クモが出現し大パニック
ついつい下の方がクリックしたくなる気持ちは分かるかと思います。
またトレーニングや美容等のビフォーアフターがあるコンテンツでは、パワーワードに加えて「数字」「成果」がタイトルに入った動画が人気を集めています。
例えば「トレーニング」と検索して上位表示された動画。
ご覧のように「パワーワード」「数字」「成果」の3つが全ての動画のタイトルに入っていますね。
必ずパワーワードをタイトルに入れないといけない訳ではありませんが、上記で紹介した「パワーワード」「数字」「成果」の最低でもどれか1つは入れる事を意識すると良いでしょう。
他の人の既に伸びているタイトルを真似る
YouTubeでよく見る企画では、タイトルのフォーマットがおおよそ決まっています。
例えば、過去の秘密や普通は中々言えない内容を話す動画のタイトルには「全て公開します」がよく使われます。
他にも、How to系コンテンツでは「〜方法を教えます」というのをよく見ます。
このような馴染みのあるワードを入れる事で、タイトルを見た視聴者に動画の内容が分かりやすくなり、結果的にクリック率が高くなる可能性が高くなります。
YouTubeのタイトルでクリックベイトを用いるのは絶対NG
YouTubeのタイトルにおけるクリックベイトとは、動画の内容と異なるレベルで煽るようなタイトルを設定する事。
日本では「釣りタイトル」とも言われています。
例えば以下の動画。
動画を見たところ、普通に階段を降りているコンテンツで、タイトルに書かれているような内容は全くありませんでした。(そもそもタイトルに書かれている内容の動画だったら規約違反で削除されますが)
動画の投稿元のチャンネルの登録者は約2千人なのに対して、21万回も再生されている事から、多くの人がタイトルに釣られてクリックした事が分かります。
しかし、動画の評価を見ると悲惨。
コメント欄でも非難の声が多く書き込まれています。
このようなクリックベイトを使用したタイトルは、視聴者の興味を惹くのでCTRを向上させる事は間違いありません。
ただ上記の例の低評価の数やコメント欄を見ても分かる通り、視聴者の期待値とコンテンツの内容にギャップがありす技ます。
YouTubeの公式でもクリックベイトについて記載されています。
- 誤解を招くメタデータやサムネイル: タイトル、サムネイル、説明、タグを使用して、コンテンツが別のものであるかのように見せかける。
YouTubeヘルプより引用
YouTubeがクリックベイトをタイトルに使用した動画は投稿しないよう忠告しているので、従う方が良いに決まっています。
また先程紹介した例は少し極端なクリックベイトでしたが、小さな釣りタイトルなら多くのYoutuberが使用しています。
例えば、「重大発表!」というタイトルなのに、全然対した発表がある訳ではなかったりするケースはよく見ます。
クリックベイトは短期的には再生回数を伸ばせるので良いですが、長い目で見ると視聴者からの信頼を失くす行為。
健全にYouTubeチャンネルを伸ばしていきたいのであれば、クリックベイトはおすすめしません。
【まとめ】YouTubeのタイトルを工夫して再生回数を増やそう
今回はYouTubeのタイトルについて解説しました。
タイトルは少し変えるだけでCTRが大きく変わる可能性もあるので、しっかりリサーチして付けるのをおすすめします。
また、タイトルを考える際に特に大切なのが狙うキーワードの選定。
穴場のキーワードを見つけれると、検索上位に表示されて登録者以上の再生回数を獲得出来たり、視聴回数の増加から他チャンネルの関連動画欄に表示されたりします。
そんなキーワードのリサーチ入念に行うには、ツールの使用が必須。
「YT Rival Finder」では、穴場なキーワードを簡単に探し出すことが出来るので、上位表示されやすいような動画を作成するのに役立ちます。
いくら動画の質にこだわったとしても、タイトルが駄目では誰も見てくれません。一生懸命作った動画を多くの人に見てもらう為にも、今回学んだことを活用してタイトル作りにこだわっていきましょう。