YouTubeチャンネルを運営されている方は「垢BAN」という言葉を聞いた事はあるでしょう。
垢BANとはYouTubeチャンネルが停止・削除されることで、健全なチャンネル運営を行っていれば特に意識する必要はありません。
しかし最近、著名なYouTuberでもBANされた人も出ているので、どのような場合にBANされるのか等を知っておき対策を練っておくことはとても重要。
今回は、YouTubeの垢BANについて解説していきます。
本記事のPOINT
- 垢BANとはYouTubeチャンネルが停止・削除されること
- YouTubeに不適切だと判断された場合にBANされる
- 誤ってBANされることもあるので、その場合は異議申し立てを
- 健全なチャンネルを伸ばしていくためには事前のキーワード分析が必須
- キーワード分析におすすめのツールは「YT Rival Finder」
- 簡単に穴場キーワードを探し出すことができるので、効率的にチャンネルを伸ばしていける
本日のポイント
YouTubeで垢BANされる基準
先ほど解説したように、垢BANとは「YouTubeチャンネルが停止・削除されること」を指します。
垢BANは以下2つの行為を行なった場合に適用される可能性が。
- コミュニティガイドライン違反(差別的・中傷的な動画の投稿や、スパムなどの悪質な行為など)
- 著作権侵害
著作権侵害は分かりやすいですよね。
他の人の動画や音楽等の著作物を無断でコンテンツ内で使用した場合の事です。
コミュニティガイドライン違反に関して、YouTubeに記載されている内容をみてみます。
コミュニティ ガイドライン違反による停止
チャンネルまたはアカウントが停止される理由:
- 各種コンテンツで、コミュニティ ガイドラインまたは利用規約の違反行為を繰り返した（攻撃的、差別的、中傷的な動画またはコメントを繰り返し投稿するなど）。
- 悪質な嫌がらせ行為（搾取行為、スパム行為、ポルノの投稿など）を 1 度でも行った。
- ポリシーに違反する行為（ヘイトスピーチ、ハラスメント、なりすましなど）を主に行っているチャンネルまたはアカウントである。
YouTube ヘルプより引用
つまり、悪質な行為を行いYouTube側に不適切だと判断された場合に、アカウント停止・削除という重い処分が下されるという訳です。
2019年にはラファエルさん、2020年にはレペゼン地球さんのチャンネルがコミュニティガイドライン違反で垢BANされています。共に攻めた過激な動画を投稿していたので、コミュニティガイドラインに引っ掛かった事が原因だと思われます。
健全なコンテンツを投稿してチャンネルを運営している場合には、ガイドライン違反に該当する事はないので心配は要りません。
YouTubeで垢BANされる仕組み
YouTubeには毎日膨大な量の動画が投稿されており、システムにより違反をしていないか判断されています。
例えば、他の人のコンテンツをそのまま使用したり、コミュニティガイドラインに違反した暴力的な動画を投稿したりすると、垢BANされる可能性があるのです。
違反している全ての動画が検知されるわけではありませんが、BANされないためにも上記のような不適切な行為は絶対に避けるべきと言えるでしょう。
また不適切な行為が発覚しても、すぐに垢BANされる訳ではありません。
完全にYouTubeアカウントがBANされるまでは、下記の順序で警告が出されます。
- 事前警告(機能制限はなし)
- 1回目の違反警告(1週間の機能制限)
- 2回目の違反警告(2週間の機能制限)
- 3回目の違反警告(アカウントの削除、停止)
事前警告は1度でもされると永久的にチャンネルに残り、違反警告は90日後にリセットされます。
ただ上記はあくまでの従来の手順であり、例外もあるようです。
場合によっては、悪質な嫌がらせ行為を 1 度でも行うと、事前警告なしでチャンネル停止になることがあります。
YouTubeヘルプより引用
ご覧のように悪質な場合は、事前警告なしにチャンネル停止される可能性があるとYouTube側も明示しています。
YouTubeの誤BAN
YouTubeで垢BANされたチャンネルは、全て不適切な行為をしたアカウントだと思われがちですが、実はそんな事はありません。
YouTubeのAIアルゴリズムの判定によって、特に問題行為を起こしていないアカウントが急に停止されることもあります。
このように、本来であればBANされる対象ではないチャンネルがBANされてしまうことを「誤BAN」と呼びます。
どんなに健全なチャンネル運営を行っていたとしても、アルゴリズムがNOと判断するとBANの対象になるわけですから、運営者からすると非常に怖いですよね。
実際、過去にも大物YouTuberのチャンネルが誤BANされた事例は発生しています。
2021年の7月8日には、チャンネル登録者数140万人を超える人気VTuberの「宝鐘マリン」のアカウントがBANの対象に。(ご覧のように現在は復活しています。)
YouTubeもTwitterで謝罪しており、実際にチャンネルが復旧している事から誤BANだったと考えられます。
チャンネルの復旧が完了しましたことをお知らせいたします。この度はご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。
— TeamYouTube (@TeamYouTube) July 8, 2021
BAN判定の多くではAIのアルゴリズムが機能しているため、場合によっては誤検知してしまう可能性があるようです。
As COVID-19 evolves, we’re doing our best to support those who watch, create, & make a living on YouTube. Many of us here & in our extended workforce are unable to work as usual, so we’re reducing staffing in certain offices, causing some disruptions → https://t.co/F5BjkMZ5Yn
— TeamYouTube (@TeamYouTube) March 16, 2020
With fewer people to review content, our automated systems will be stepping in to keep YouTube safe. More videos will be removed than normal during this time, including content that does not violate our Community Guidelines.
We know this will be hard for all of you.
— TeamYouTube (@TeamYouTube) March 16, 2020
2020年の3月頃に多くのVTuberの誤BANが発生した際には、YouTubeは上記のようにツイートしています。翻訳してみます。
As COVID-19 evolves, we’re doing our best to support those who watch, create, & make a living on YouTube. Many of us here & in our extended workforce are unable to work as usual, so we’re reducing staffing in certain offices, causing some disruptions
With fewer people to review content, our automated systems will be stepping in to keep YouTube safe. More videos will be removed than normal during this time, including content that does not violate our Community Guidelines.
We know this will be hard for all of you.
(日本語訳)
COVID-19は、YouTubeで視聴、制作、生計を立てている人たちをサポートするために最善を尽くしています。私たちの多くは通常通り仕事ができないため、一部のオフィスでは人員を削減しており、いくつかの混乱が生じています。
コンテンツを審査するスタッフが減ることで、YouTubeの安全性を保つために自動システムが機能するようになります。この期間中は、コミュニティガイドラインに違反していないコンテンツも含め、通常よりも多くの動画が削除されます。
皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
コロナウイルスで一部オフィスの人員を減らしている事により、AIの稼働が増えて誤BANが多く発生しているとの事。
つまり普段はAIだけで判断するのではなく、きちんと人の目を使ってもBANする対象を精査している事が分かります。
ただ誤BANが発生する可能性は0ではないので、疑われる場合の対処法は後述の対処法を参考にして下さい。
YouTubeで垢BANされた時の対処法
せっかく育ててきたチャンネルが垢BANされてしまうと、また一からやり直す事になってしまいます。
仮にアカウントがBANされたときは、どのように対処すれば良いかを解説していきます。
まずはメールを確認
垢BANされていることに気付いたら、まずはメールを確認しましょう。
アカウントの停止に関して、YouTubeから何かしらの通知が届いているはずです。
ただ明確にどのような部分がOUTなのかは記載されておらず、「コミュニティガイドライン違反」と大雑把な内容しか書かれていないそうです。
誤BANを疑う場合は異議申し立てを
基本的に垢BANされたアカウントを復活させるのは難しいです。
仮に著作権違反やコミュニティガイドライン違反に心当たりがある場合は、アカウントを復活させれる可能性はほとんどないと考えるべきでしょう。
しかし中には、過去の動画を見返しても何も違反していないのに垢BANされてしまった人もいるでしょう。
先程も解説した通り、誤BANの可能性もあるのでYouTubeに対して異議申し立てを行いましょう。
異議申し立てとは、YouTubeのBANが正しい判断ではないことを主張する行為。
仮に異議申し立てが可決されれば、アカウントの停止状態は解除されます。
チャンネルまたはアカウントが誤って停止されたと思われる場合は、こちらのフォームを使用して再審査を請求できます。
YouTubeヘルプより引用
YouTubeへの異議申し立ては上記リンクのフォームから行えます。必要な情報は以下の通り。
- 氏名
- メールアドレス
- 停止されたYouTubeチャンネルのURL
- 異議申し立てを行う理由
注意点として、違反をしていると思われる動画を発見して、証拠を消そうと再審査をする前に削除してはいけません。
仮に削除すると二度と再審査を請求できなくなるようです。この事は、YouTubeヘルプにも記載されています。
注: 動画を削除しても、警告は解除されません。動画を削除すると違反警告はそのまま残り、二度と再審査を請求できなくなります。
YouTubeヘルプより引用
異議申し立てが通るかどうかはやってみないと分からないですが、垢BANに思い当たる節がない方は一度挑戦してみても良いでしょう。
YouTubeでBANされないためには？
基本的には、意図的ではなく違反してしまう事もありますし誤BANも存在するので、絶対に垢BANされない方法等はありません。
BANされない為の最大の対策は、日頃から健全なチャンネル運営をすることを心がける事。
登録者数を伸ばしたいが為に過激なコンテンツに走り、結果BANされてしまっては元も子もありませんよね。
一時の数字を求めすぎず、長期的な視点で適切なコンテンツでチャンネルを伸ばしていきましょう。
「過激な動画で無いと中々見られない」という方は、まずキーワード選定から見直すのが効果的。
チャンネルが伸びないと悩んでいる方の多くは、コンテンツの質云々よりそもそも見てもらえていないことが課題の場合が多いです。
せっかく時間をかけて作成したコンテンツを投稿するのですから、視聴者に見てもらいやすキーワードを選定するのはとても重要。
まずは狙い目なキーワードを探し出し、渾身の動画を投稿すると良いでしょう。
キーワード選定が初めての方や不慣れな方、効率よく行いたい方はツールの活用がおすすめ。
YouTubeのキーワードリサーチにおすすめの「YT Rival Finder」というツールでは、穴場キーワードを簡単に見つけることができます。
例えば「仮想通貨」で動画作成したい場合を考えてみます。
上記画像を見ると、「仮想通貨 チャート」が月間インプレッション数の割に関連動画本数が少ない事が「月間Imp/関連動画」の欄から判断可能。
月間インプレッションの割に関連動画本数が少ないという事は、YouTube内での視聴者の需要に対して供給が追いついていないという事です。
競合のチャンネルの登録者等も見る必要があるので、供給が追いついていないからと言って安直に動画を投稿するべきだと判断するべきではありませんが、実際に全てのキーワードを複数のツール等を行き来してリサーチしていると時間がいくらあっても足りません。
あくまでもYouTubeの本質は、良質なコンテンツを投稿する事。リサーチに膨大な時間をかける訳にはいきません。
そのような点で狙うキーワードを決める上で重要な情報を一括で把握出来る「YT Rival Finder」は優れていると言えます。
YouTubeの垢BANに関するQ＆A
最後に、YouTubeの垢BANに関してよくある質問について解説します。
①垢BANされた場合の報酬支払いはどうなるの？
絶対とは言えまですが、アカウント停止されたアカウントで発生していた報酬に関しては支払われないケースが多いようです。
②垢BANされたアカウントは、もう復活できないの？
垢BANされたアカウントを放置しておけばいつか復活するといったことはありません。
誤BANの場合も同様です。
先ほど解説したように異議申し立てが受理されなければ、復活することはないと考えましょう。
【まとめ】YouTubeで垢BANされないように健全な運営を
今回はYouTubeの垢BANについて解説してきました。
アカウントがBANされてしまうと、頑張って運用してきたチャンネルが水の泡になります。
どんなに健全に運営していても誤BANされる可能性もありますが、基本的に間違って停止された場合はチャンネルが復活するケースが多いので、日々健全なチャンネルを心がける事が最大の対策だと言えます。
過激なコンテンツに走らなくても、事前のキーワード分析を丁寧に行い動画を投稿すれば、健全な内容でも十分にチャンネルを伸ばすことは可能。
事前リサーチには、「YT Rival Finder」というツールがおすすめ。
費用も3,980円/月と1日あたりコーヒー一杯分の値段で使用出来るので、しっかりと戦略立ててYouTubeチャンネルを運営していきたい人には必須のツールだと言えます。
垢BANされないような健全なチャンネル運営を心がけて、チャンネルを伸ばしていきましょう。
