YouTubeのチャンネル名をどのくらい考えて決めていますか?
なんとなくで自分の名前にしたり、思い付きのユニークな名前を付ける人が多いですが、チャンネル名を決める際には様々な考慮すべき点があります。
今回の記事ではYouTubeのチャンネル名を決める上で重要な6つのポイントを解説していきます。中々決まらない人やこれらか考える人は、参考にしてみて下さい。
本記事のポイント
- YouTubeのチャンネル名は非常に重要
- チャンネル名には4つのパターンがある
- 最も重要なのは分かりやすさ
- 既に似た名前があるかは必ず確認する必要がある
- ドメイン名やSNSのIDを取得出来るかも要確認
- YouTube SEOの視点を持つ事が大事
本日のポイント
YouTubeのチャンネル名はなぜ重要なのか?
YouTubeのチャンネル名は、検索結果・再生画面・プロフィールページ等、様々な箇所で表示されます。
またチャンネル名は、視聴者がどんな内容のコンテンツを投稿しているのかをを理解する際の最初の大きな指標となります。
例えば以下のチャンネル。
現在は3本のコンテンツを投稿していますが、チャンネル名の通り動画を1本もアップロードする事なく登録者10万人を達成しています。
様々なYouTuberの動画にコメントをして、チャンネル名を見て気になった人が登録していって達成していったのだとか。
少しトリッキーな例ですが、チャンネル名はこのようにYouTubeのユーザーがチャンネルの内容を理解するのに大きく役立つので重要なのです。
YouTubeのチャンネル名の4パターン
まずはYouTubeのチャンネル名の4つのパターンを紹介していきます。
名前
YouTubeのチャンネル名を決める上で最も簡単なのが、自身の名前を使用する事。
特に自身が毎回の動画に映って、チャンネルの顔となる場合はおすすめ。
企業家や経営者、投資家などのビジネス系のコンテンツを投稿する人は、名前を使用しているケースが多いです。
チャンネルが成長していくと、自身の名前自体が資産となっていくのがメリット。
ビジネス系の情報発信をする人だけでなく、自分の名前で仕事を獲得する様々な業種のフリーランスなら、信頼性を高められるのでチャンネル名に名前を使用するメリットが大きいと言えます。
ブランド名
ブランドのYouTubeチャンネルの場合には、ブランド名をチャンネル名にしてしまうのがおすすめ。
ブランドが大きくなればなる程、YouTube内で検索される回数は多くなるので、チャンネル名をブランドの名前にしておくと上位に表示され流入が多く見込めます。
UNIQLOのように、アイテムやコーデ紹介を多くのクリエイターがしているブランドの場合は、必ずしも一番上に公式チャンネルが表示する訳ではなさそうです。
ただ動画単位で公式チャンネルよりも上位に表示されるのはありますが、チャンネル単位ではなさそうです。
ただブランドでも特定の個人がプロデュースしたり広告塔となっているパーソナルブランドの場合には、チャンネル名は個人の名前の方が良さそうです。
例えば2020年に大きな話題を集めた人気YouTuberのHikaruさんがプロデュースするブランド「ReZARD」は、ブランド名でのYouTubeチャンネルを持っていません。
ほとんどHikaruさん個人のYouTubeチャンネルで宣伝しています。
対して先程の例に出した、NIKEやUNIQLOは特定の個人が広告塔をしていませんよね。もちろん時期によって有名人がCMやチラシに登場する事はありますが、ブランド開設から一貫して広告塔となっている個人はいません。
つまり人起点のブランドの場合にはチャンネル名を名前に、その他のケースではブランド名にするのが良いでしょう。
カテゴリー
カテゴリーは、チャンネル名を見ただけで投稿しているコンテンツの予想がつくもの。
例えば「マッスルランチ」というチャンネル。
タンパク質など筋肉の成長に良い栄養素を豊富に含んだ料理のレシピを投稿しているチャンネルですが、名前からコンテンツの内容が容易に想像出来ますよね。
「チャンネルのジャンルを表す単語+他の単語」で構成するのがおすすめ。
「マッスルランチ」も、チャンネルのジャンルを表す「マッスル(筋肉)」と「ランチ(昼食)」で構成されています。
ただ注意点として他にも「マッスル〇〇」というチャンネル名は沢山あります。
試しにYouTubeで「マッスル」と検索してみると、ご覧のように最上位には「マッスルグリル」チャンネルが表示されました。
例えば過去に「マッスルランチ」の動画を見てくれた視聴者が、「あのチャンネルなんて名前だっけ?マッスルなんとか、、、」と思ったとして、YouTubeの検索窓に「マッスル」と入力しても「マッスルランチ」が最上位に表示されないので、簡単にチャンネルに辿り着く事が出来ません。
なので「チャンネルのジャンルを表す単語」は可能な限り、他と被っていない独自のものである方が良いでしょう。
ユニーク名
特にエンタメ系のジャンルでよく使われていますが、ユニークなチャンネル名も選択肢としてあります。
- 東海オンエア
-
Fischer’s-フィッシャーズ-
- スカイピース
- コムドット
上記のエンタメ系の人気チャンネルは、どれもユニーク名を使用しています。
ユニーク名はファンが親しみやすさを感じる等のメリットがありますが、チャンネル名から何をしているのかを理解する事が出来ません。
なのでジャンルを絞らずに様々な企画を行うエンタメ系以外ではあまりおすすめしません。
YouTubeのチャンネル名で最も重要なのは分かりやすさ
YouTubeのチャンネル名の決め方で最も重要なのは、視聴者から見た時の分かりやすさです。
名前やブランド名をチャンネル名にしている場合には、分かりやすさをアピールするのは難しいですが、他のケースではとにかく分かりやすさ重視がおすすめ。
例えば、こちらのチャンネル。
伊豆の海の近くの古民家で1人暮らしをする様子を投稿しています。
チャンネル名だけでどんなコンテンツを投稿しているのかが想像出来る良い名前ですよね。
他にも「5歳からの同級生とルームシェア」チャンネル。
他の案として「男2人ルームシェアチャンネル」等も考えられますが、「5歳から同級生である」というプロフィールをチャンネル名に入れる事で、設定が分かりやすくなる上に興味性も高まっています。
コンテンツの内容もルームシェアしている様子を投稿しているんだなと、チャンネル名から容易に想像できますよね。
名前やブランド名を使用しない場合には、このような視聴者から見た時の分かりやすさがYouTubeのチャンネル名を決める上では最も重要です。
YouTubeのチャンネル名を決める際に考慮すべき事
YouTubeのチャンネル名を決める上で最も大切なのは、分かりやすさだと解説してきました。
しかし他にもいくつか考慮すべき事があります。以下では実際にチャンネル名を決めるに当たって考えておくべき内容を紹介していきます。
似たチャンネル名が既にないか
既存のチャンネル名で似ているものがないかは必ず見ておくべきです。
例えば、「料理研究家」は様々な人気チャンネルの名前に使用されています。
チャンネルに「料理研究家」の入った名前を付けたいと思っても、競合が多い上に強いので「料理研究家」と検索した時に上位に表示される事がありませんし、何より他と混同される可能性があります。
なのでチャンネル名を決める際には、YouTubeの検索窓に実際に入力してみて何が出てくるかを確かめる必要が。
先程の例で挙げた「料理研究家」のように、付けようとしているチャンネル名と似ているものがあった場合には、別の名前を考える必要があります。
では「和食料理研究家」という名前を付けたいと仮定して検索してみます。
ご覧のように「和食料理研究家」が名前に入ったチャンネルは出てきませんでした。
また完全一致するものだけでなく、少し変えた名前でも検索してみるのがおすすめ。例えば今回の例で出したチャンネル名で言うと「和食料理」などで調べてみます。
「和食料理〇〇」などのチャンネル名は出てこないので、「和食料理研究家」は他に似た名前の無い良い例だと言えます。
同じ名前のWebサイトがないか
YouTube内では似ているチャンネル名がなくても、ブログだと名前が同じサイトがあるケースがあります。
例えば登録者約1万人の「男の隠れ家.COM」というチャンネル。
上記チャンネルは自身のWebサイトを所有していないものの、同じ名前で「男の隠れ家デジタル」という月間ライフスタイルマガジンのwebメディアがあります。
Googleで「男の隠れ家」と検索すると、ご覧のようにWebメディアが上位に表示されています。
「男の隠れ家.COM」のYouTubeチャンネルは、2ページ目に表示されていました。
名前が被っているWebサイトがあると、このようにチャンネル名でGoogle検索した時に、一番上に表示されなく損なのでやめておいた方が良いでしょう。
13文字以内にする
スマホでYouTubeの動画を見る際に、チャンネル名が長いとご覧のように途中で切れます。
パソコンで動画を見ると、ご覧のようにチャンネル名の全てが表示されます。
スマホの動画再生画面に表示されるチャンネル名は、全角で13文字以内。つまり英語の名前だと26文字までなら表示される事になります。
YouTubeでは動画再生の70%以上がモバイル端末での視聴なので、スマホ視聴に合わせてチャンネル名を13文字以内にした方が良いでしょう。
略称が考えられるか
YouTubeのチャンネル名では、正式名称が長くても、親しみやすい略称があると視聴者に覚えてもらいやすくなります。
世の中で流行っているゲーム等も正式名称は長いものの、世間一般で使われる略称を持っており事が多いです。
- パズル&ドラゴンズ→パズドラ
- あつまれどうぶつの森→あつ森
- モンスターストライク→モンスト
YouTubeでも同じ事が言えます。有名所のチャンネル名の例を挙げてみます。
- Hikakin TV→ヒカキン
- Repezen Foxx→レペゼン
- コレコレチャンネル KoreTube→コレコレ
- 予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」→ヨビノリ
先程のゲームの略称も全て4文字だったように、4文字周辺が呼びやすく親しみやすく感じる傾向がありそうです。
「はじめしゃちょー」等、正式な名前で親しまれているケースもありますが、チャンネル名が長くなりそうな場合には、4文字程度で親しみやすい略称を作れるかも一緒に考えると効果的だと言えます。
ドメインを取得出来るか
Webサイトのドメインを取得出来るかも、チャンネル名を決める上では大事です。
YouTuberの中には自身のWebサイトを持っていない人も多くいますが、YouTubeだけでなく各SNSへの登録を促すハブとなったり、イベントを開催する際の告知の場所となったりと様々なメリットがあります。
またGoogleからの検索流入を狙ってブログを作成し、YouTubeへの登録を促す等の使い方も。
例えば様々なDIYの動画を投稿している「DIY MAGAZINE」チャンネル。
ブログでも情報発信をしており、YouTubeへと誘導しています。
ブログのドメイン名を見てみると、「diy-magazine」とYouTubeのチャンネル名やWebサイトの名前と一致している事が分かります。
必ずしもチャンネル名とドメインは一致する必要はありませんが、仮に上記の例で「yamadatarou.jp」のような人名を入れたドメイン名だとやはり違和感がありますよね。世界のブランドを見ても同一であるケースがほとんどです。
人名の場合はドメインが空いている事がほとんどですが、人名以外をチャンネル名にするケースでは取得出来るとは限りません。
チャンネル名を決める際には、ドメインが取得出来るかも確認しておきましょう。
SNSのIDが空いている
TwitterやInstagramのIDが空いているかも、チャンネル名を決める上で必須ではありませんが重要です。
例えばHikakinさんもTwitterのIDも、「@hikakin」になっています。
複数あるSNSのIDをチャンネル名と同一にしておくと、視聴者がアカウントを探しやすくなります。
YouTubeでも、「youtube.com」の後に「hikakin」と入れるとHikakinさんのチャンネルが出てきます。
(現在は「HikakinTV」に移行しているので、昔のチャンネルが表示されます)
ちなみに主要SNSのIDやWebサイトのドメイン名が空いているかは、「namechk」という海外ツールを使用すると簡単に調べられます。
使い方は非常に簡単で、使用したいIDを入力するだけ。
例えば「chocolatecake」というドメイン名やSNSのIDを使用したいと仮定して、調べてみます。
使用できるものが光って表示されます。
「.com」「.net」やTwitterのIDは既に使用している人がいるので、使えない事が分かります。
試しにTwitterで検索してみると、確かに使用している人がいますね。
紹介したツールを使って、ドメイン名やSNSのIDが使えるかは確認するようにしましょう。
【まとめ】良いチャンネル名を付けてYouTubeを伸ばしていこう
YouTubeのチャンネル名は、視聴者がパッと見た時にどんなコンテンツを投稿しているかを理解するのに、非常に重要な要素。
一番大切なのは分かりやすさですが、大前提として自分のチャンネル名で検索した時に最上位に表示されないと、完全に付け方が間違っていると言えます。
このようなYouTube SEOの視点は、チャンネルの名前を付ける時だけでなく、企画を考える時にも非常に大切なのでマスターしておきましょう。
また今回の記事で紹介した6つの考慮すべき内容は、伸びるYouTuberほど意識して行っています。チャンネル名は思考停止で適当に付けると後々後悔するので、しっかりと意図を持って付けるようにして下さい。