エンタメ系のトップユーチューバーの影響等で、YouTubeチャンネルを開設する人は近年非常に増えています。
ただほとんどが挫折して続けられていないのは事実。実際、YouTuberの大多数はデビューしてから1年以内に消えていくとよく言われています。
今回はYouTubeで挫折する主な原因と対策を解説していきます。
本記事のポイント
- YouTubeで挫折する最も大きな原因は、流入がない事
- 挫折しても相互登録や知り合いに登録してもらう等の行為はNG
- 流入が無い事の対策で有効なのは、キーワードを狙う事
- キーワード分析はツールを使うのが効率的
- 中でもおすすめなのが「YT Rival Finder」
- 上位表示を比較的簡単に狙える穴場キーワードをワンタップで探し出せる
本日のポイント
YouTubeで挫折する6つの原因と対策
まずはYouTubeで挫折する主な原因6つと、それぞれの対策を紹介していきます。
そもそも流入がない
YouTubeで挫折する最大の原因は、動画を投稿してもそもそも全く見られない事です。
というのも海外のアナリストの調査によると、YouTubeにアップロードされている動画の99%はほとんど再生されていなく、試聴時間の94%が1%の動画に偏っていると言います。
動画を投稿してある程度再生されていれば、視聴者のコメントや視聴維持率からユーザーの反応を楽しむ事が可能ですが、全く再生されていないと何の反応も起きません。
また人気チャンネルだと視聴者のデータがYouTube内に大量に溜まっているので、関連動画から流入する可能性もありますが、特に開設初期だと異なります。
YouTubeチャンネルを開設したユーザーのほとんどが、労力をかけて動画を投稿しても全く見られないから、挫折して撤退していくのです。
そんな動画を投稿しても全く見られない人におすすめなのが、キーワードを狙ってコンテンツを作成する事。
例えばYouTubeで「diy テーブル 簡単」と検索してみると、上位に表示されている動画は必ずしも再生回数や投稿者の登録者数が多いものではない事がわかります。
つまり開設初期のチャンネルでも、しっかりとキーワードを狙ってコンテンツを作成すると検索した際の上位に表示され一定の流入を得られる可能性があるのです。
このような狙うキーワードを探すのは全て自力で行う事も可能ですが、何よりも時間がかかるので非効率的。
おすすめは「YT Rival Finder」というツールを使う方法です。
YT Rival Finderを使うと、上位表示を比較的簡単に狙える穴場キーワードをワンタップで探し出す事が出来ます。
例えば、月間imp(インプレッション)数が高い割に関連動画本数が少ないキーワードは、「YouTube内での需要に対して供給が追いついていない狙い目のワード」だと判断出来ます。
企画が思い付かない
YouTubeの企画出しに悩んでいる人も多いでしょう。
どんな企画でも良いのなら簡単に出せますが、伸びそうなものを考えれずに何となくで投稿、結果的に全然見られずに挫折するのです。
伸びる企画の出し方を大きく2つ紹介します。
- キーワードから企画を考える
- 現状伸びている動画から企画を考える
(1)については、先程解説した通りでRival Finderを使ってキーワードから企画を出す方法。
(2)は、他の人の伸びている動画をアレンジして自分も出来ないか考えるのです。
例えば、Vlog系のチャンネルを運営している大学生だとして考えてみます。
ぼっち大学生の中でも「専門学生」という独自性を加えたり、実家暮らしだと上記動画をアレンジしたコンテンツを作成出来ます。
また「ぼっち」とは対のイメージのある「陽キャ」をテーマにした動画も考えられます。
上記の動画は陽キャラに加えて、京大生というキャッチーなプロフィールをアピールしていますね。
このように既にある程度伸びている動画だと、視聴者の需要がある事も明らかなので、再生される可能性は高いと言えます。
動画のネタが思い付かなくて挫折しそうな人、とりあえず以下の記事を読んで下さい。何かしらの手がかりが見つかるはずです。
動画だと上手く話せない
普段からカメラの前で喋るのに慣れている芸能人でも無い限り、動画を撮られている状態で話すのは誰でも難しいものです。
実際に撮ってみると分かりますがカメラを前にして喋るのは、誰かと会話するのとは全く異なるので、自分のキャラが死んでしまい挫折するケースもあります。
慣れによる問題が大きいと思うので、対策としてとにかく数をこなすのが一番。
トップYouTuberのチャンネル開設初期の動画を見てみて下さい。
何となくぎこちなかったり羞恥心があったりと、現在のように上手く話せている人はおそらくいません。
数をこなす前に挫折してしまいそうな人は、1人でカメラの前で話すのではなく、友達等の親しい人にカメラの奥に居てもらって会話するような形式で撮影するのもおすすめ。親しい人に話すようにすると普段と同じキャラを出せるでしょう。
コンテンツ制作に時間がかかり過ぎる
個人でYouTubeをやっている人に多い問題ですが、コンテンツ制作に時間がかかり過ぎて、動画の更新頻度が落ちて挫折する人もいます。
- 企画を考える
- 撮影する
- 編集する
- サムネイル等を作成する
- アップロード
1つの動画をYouTubeに公開するだけでも、上記5つの工程が存在。
特に時間がかかるのが(3)の編集。個人で行っていても資金があり編集を外注している人には関係無い話ですが、編集まで自分でやっている人はかなり時間を取られてしまいます。
可能ならYouTubeの編集は部分的にも時間のかかる箇所は外注するのがおすすめですが、自分で行う場合には「VREW」というソフトを使うとかなり時短に。
まだまだ精度は完璧とは言い難いですが、音声認識でテロップを自動で挿入してくれます。
他にもそもそも動画編集を必要としないスタイルにしてしまうのも方法としては存在。
例えば人気YouTuberのシバターさんは、ほとんど動画を編集する事なく投稿しています。
トークが中心のチャンネルでないと難しいとは思いますが、コンテンツ制作にかける時間が圧倒的に短くなるので、編集無しのスタイルでも問題なさそうな場合にはチャレンジしてみても良いかもしれません。
分析方法が分からない
特に最近はYouTubeのチャンネル数が圧倒的に増えていて、可処分時間の奪い合いで、少し前まで再生されていても急に視聴回数が落ちていくケースがよくあります。
順調にチャンネルを伸ばしていたのとは一変して視聴回数が落ちていくと、どのように分析して対策を練れば良いか分からない人は多いです。
結果的にほとんど動画が試聴されなくなり、挫折していくのです。
例えば名前は伏せますが、下記のチャンネル。実はチャンネル登録者数150万人超えです。しかし少し前の動画の視聴回数を見ると、あまり見られていない事が分かります。
同じチャンネルの約2年前の再生回数を確認してみます。
2年前に投稿されたとはいえ、ほとんどの動画が100万回以上は再生されています。
このくらい一気に再生回数が落ちるのです。チャンネル登録者数が150万人を超えていても、視聴回数が1桁万回なんて事もザラに起こっているのが現在のYouTubeです。
対策としてあるのは、視聴者の声に耳を傾ける事。
上記チャンネルでも再生回数が急に落ちている時期のコメント欄には、視聴者からの批判の声が多く寄せられていました。
自分がいくら面白いと思ったり昔とスタイルが変わっていないと思っても、視聴者からは全く違う見え方をしている事は多々あるので、伸びない時期こそユーザーの声に耳を傾ける事が大切です。
誹謗中傷が多い
容姿等に対する誹謗中傷が多く精神面がやられて挫折してしまう人もいるようです。
最近はネットでの誹謗中傷が原因で自殺してしまう人もいるくらい、大きな問題になっています。
気にしない人も中には居ますが、初めてネット上で誹謗中傷されると大抵の人は傷ついたりイライラしたりはするでしょう。
一番の対策は気にしない事。
見なければ良いと考える人もいるかもしれませんが、好意的な感想が寄せられる事もある上に、コメントは動画の評価を測る1つの指標なので、どうしても見てしまいます。
どうしても気になる人は、動画のコメントを非表示にするのも対策として考えられます。
YouTube Studioにログインして、「設定」の中の「アップロード動画のデフォルト設定」でコメントを無効に出来ます。
コメントを無効にすると、動画欄ではご覧のように表示されます。
YouTubeで挫折したからといってやってはいけない事
YouTubeで挫折すると闇雲な方法でチャンネルを伸ばしていきたい気持ちも出てくるでしょう。
しかし挫折したからといってやってはいけない事がいくつか存在します。挫折する前に必ず心に留めておきましょう。
相互登録
TwitterやLINEのオープンチャットを見ると、お互いのチャンネルを登録し合う「相互登録」の募集が多くあります。
Twitterを分析するツールを使用して調べてみると、ツイッターの「#YouTube相互登録」のハッシュタグを含んだ投稿は各月1000件近くもありました。
ただYouTubeの登録者数が増えなくて挫折しそうだからと言って、相互登録は絶対に行ってはいけません。
YouTubeの公式ページにも、相互登録は禁止行為として明記されています。
コンテンツを投稿する場合
下記の説明のいずれかに該当するコンテンツは、YouTube に投稿しないでください。
・自分のチャンネルを登録することを条件として、別のクリエイターのチャンネル登録を提案すること
YouTubeヘルプより引用
ひどい場合には、チャンネルごと削除されてしまう可能性も。
チャンネルが削除されると正当な理由がない限り復元する事は不可能なので、リスクが大きすぎます。
知り合いに登録を呼びかける
YouTubeチャンネルを開設して、SNSで親友などの知り合いに登録を呼びかけているシーンはよく見ます。
知り合いが多い人なら一気に初期で登録者を100人以上獲得出来るケースも少なくないでしょう。
ただ知り合いに登録を呼びかけるのはおすすめしない行為。
というのもYouTubeのチャンネル属性が崩れてしまうのです。
YouTubeはユーザーの視聴履歴等から、AIが1人1人に表示する動画を決めています。
仮に料理系のチャンネルを開設したとして、いつもVTuberばかり見ている友達にチャンネル登録してもらうと、AIが誰に動画を表示すれば良いかが分からなくなります。
極端な話、普段VTuberを見ている知り合い100人に登録してもらい動画を見てもらうと、他のVTuberを見ているYouTubeユーザーにも動画が表示され、料理系のチャンネルなのでクリックされずにCTRが落ちていきます。
普段から料理系の動画を見ている人は、同じく料理系のチャンネルに興味を示す可能性が高いので、出来るなら同様もしくは近しいジャンルの関連動画に表示されたいもの。
知り合いに登録してもらい再生されると、AIがどこに動画を表示されるかを勘違いしてしまい、結果的にチャンネルの属性が崩れてしまうのです。
動画の質を下げる
YouTubeで挫折しそうだからと言って、伸びそうにない企画の動画を出したり編集を適当にやったりと、コンテンツの質を下げるのは本末転倒なのでNG。
動画の質を下げると、視聴者のコンテンツに対する期待を越えられずに離脱してしまいますし、チャンネル登録もして貰えません。
「最初はとにかく投稿本数が大切だから70%の力で多くアップロードしよう」という意見もありますが、あまり得策だとは思いません。
【まとめ】YouTubeで挫折しないように試行錯誤しよう
YouTubeは、投稿された動画の99%がほとんど再生されていないというデータからも分かる通り、クリエイターのほとんどが挫折するプラットフォーム。
特にチャンネルを開設したものの、動画がほとんどYouTube上に露出せず流入が無い為に、挫折してしまうケースが最も多いでしょう。
ただ挫折したからと言って、相互登録等でチャンネルを伸ばしていくのは、結果的に成長を鈍化させる原因になるので絶対に行ってはいけません。
挫折する原因で最も多い動画を投稿しても全く見られない事の対策におすすめなのが、キーワードを狙ってコンテンツを作成する事。「YT Rival Finder」というツールを使うと、上位表示を比較的簡単に狙える穴場キーワードをワンタップで探し出す事が出来ます。
1日あたりコーヒー1杯分の値段で利用出来るので、流入がない事が原因で挫折しそうな人は活用してみて下さい。